ヘレウス、日本の医療技術スタートアップである、インテリジェント・サーフェス株式会社をアクセラレータプログラムに採択


令和2年12月23日

先端技術を有するグローバル企業のヘレウス(以下、当社)は、アクセラレータプログラム(以下、本プログラム)に参加する3社のスタートアップのうちの1社に、日本企業であるインテリジェント・サーフェス株式会社を選出しましたことをお知らせいたします。本プログラムは2回目の開催となり、今回は医療技術とセンサーに焦点を当てています。

今年11月下旬に行われたピッチデーには、事前審査を通過した10社が参加しました。インテリジェント・サーフェス株式会社は、イスラエルのQuLab Medical社、オランダのLipoCoat社とともに最終選考を通過し、2021年1月から当社との共同パイロットプロジェクトを開始します。

インテリジェント・サーフェス株式会社 代表取締役 切通義弘氏は、「弊社は、生体を模倣する素材『MPCポリマー』の合成技術と素材へのコーティング技術とを巧みに駆使し、様々な医療機器表面を、弊社名称でもあるインテリジェント・サーフェス(高機能な表面)へと改質します。MPCポリマーで覆われた医療機器は、生体親和性、防汚性などの生体固有機能を発揮する製品へと生まれ変わります。

ピッチコンテストでは、弊社技術、MPCポリマーが持つ魅力を存分に伝えることができました。ヘレウスが求める機能を満足させる企業、素材であると認知され、プロジェクト採択につながったものと確信しています。3か月間のヘレウスとの協働は、MPCポリマーの更なる潜在機能を引き出し、我々インテリジェント・サーフェスの成長をも促進するものと期待しています」と述べています。

当社の日本法人、ヘレウス株式会社 代表取締役社長の山内秀人は、「日本のスタートアップが本プログラムの参加企業に選ばれたことを大変嬉しく思います。インテリジェント・サーフェスの技術は様々な医療機器に適用が可能で、治療にあたる医師の負担軽減や治療に伴う問題の発生を防ぐポテンシャルを持っています。『材料から医療機器を変えたい』という切通社長の ビジョンは私たちの目指す方向と一致しており、本プログラムでの協業を通じてウィン・ウィンを実現できると考えています。

ヘレウスグループは近年オープンイノベーションを強化しており、日本においても、コロナ禍にあっても手綱を緩めることなく、革新的な技術を持つスタートアップを見出すことに力を注いできました。私たちは単なる投資や利益の追求ではなく、協業を通じて課題を解決することを重視しています。今後も日本の 有望なスタートアップ企業や技術をスカウトし、一緒に社会実装に取り組んでいきます」と述べています。

日本のスタ-トアップ企業の採択を受け、日本での医療機器へのさらなる応用に注力するという意気込みを見せるインテリジェント・サーフェス株式会社 代表取締役 切通義弘氏(右)とヘレウス株式会社 代表取締役 山内 秀人(左)

インテリジェント・サーフェス株式会社について

インテリジェント・サーフェス株式会社は、2016 年に東京大学発のスタートアップとして設立されました。同社は、医療機器向けの生体適合性ポリマーコーティング剤「MPC ポリマー」を開発しています。

そのユニークな構造のおかげで、同社のMPC ポリマーコーティング剤は、金属、セラミックス、ガラス、プラスチック、シリコーンなど、さまざまな材料に適用することができます。MPC ポリマーは、生体膜表面の主成分であるリン脂質の極性基構造を模倣しています。したがって、MPC ポリマーで被覆された材料の表面は、高い生体適合性、抗血栓性、防汚性、高い潤滑性を有しています。同社は、その社名の通り、様々な医療機器に「インテリジェントな表面」を構造化し、表面性能を最適化しています。同社がターゲットとしている主な用途は、カテーテル、ガイドワイヤー、人工血管、眼内レンズなどの医療機器です。

ヘレウスアクセラレータについて

ヘレウスアクセラレータは2019年に開始されたプログラムで、スタートアップ企業がヘレウスと共にアイデアや製品をさらに開発し、販売する機会を提供しています。スタートアップ企業はこの目的の下、研究室、試験装置、ヘレウスの広範な顧客やパートナーのネットワークにアクセスすることができます。本プログラムの目的は参加するスタートアップ企業との長期的な協力関係を確立することにあり、またそれと同時に、連携プロジェクト以外の課題への支援も行うことにあります。