ヘレウス・プレシャスメタルズ、野心的な CO2削減目標を設定

令和4年 1 月 5 日

独ヘレウス社の貴金属部門であるヘレウス・プレシャスメタルズは、サステナビリティ(持続可能性)を今後の戦略における主要テーマとしています。そして、2025 年までにカーボンニュートラル、2033 年以降の化石燃料不使用の実現を目指しています。

ヘレウス・プレシャスメタルズ、野心的なCO2削減目標を設定

この明確な目標とともに、同部門は前述のサステナビリティと企業の社会的責任に対する義務を重視しています。へレウス・プレシャスメタルズ CEO であるアンドレ・クリストルは、「私たちには社会的責任があり、それを真剣に受け止めています。全従業員の協力があって初めて達成できる私たちの野心的な目標が、これを裏付けています」と述べています。

ヘレウス・プレシャスメタルズCEO、アンドレ・クリストル

ヘレウス・プレシャスメタルズは、その目標を持って国際的な気候変動対策イニシアチブである「Science Based Target Initiative(SBTイニシアチブ)」に参加しています。これらの目標達成のスピードを上げ、サステナビリティ活動をより効果的に行うため、2021 年 8 月 1 日付で、アンドレ・クリストル直属のサステナビリティチームを設置しました。

スベア・シェルライトナーのリーダーシップの下、同チームは戦略的なテーマだけでなく、意欲的な施策の取り組みにも注力します。従来から行ってきたCO2排出を削減する活動はもとより、ダイバーシティ、水や化学物質の使用量など、他のサステナビリティに関わる活動にもさらに弾みをつけ重点的に取り組んでいくことになります。

設定された目標により、多くの分野で抜本的な見直しが必要になります。組織内の変化をサポートするために、へレウス・プレシャスメタルズの基本的な価値観に、サステナビリティとダイバーシティの側面を追加しました。これにより「私たちは人と地球を大切にします」というサステナビリティに関する指針は、ヘレウス・プレシャスメタルズの企業文化に根付くことになりました。

ヘレウス・プレシャスメタルズは、貴金属リサイクルと自社の循環型経済活動により、より持続可能なクリーンな世界の実現に貢献しています。また、貴金属触媒や各種貴金属材料は、化学反応に必要なエネルギーを削減し、排ガスを浄化し、電気分解で水素を生産します。

ヘレウス・プレシャスメタルズの将来的な製品は、多くの場所で人為的な気候変動との闘いを支えます。

この CO2削減目標は、Scope1 および Scope2 に関するもので、自社の気候変動ガスの直接的な排出と、エネルギー供給会社による間接的な排出が含まれます。

ヘレウス・プレシャスメタルズについて

ヘレウス・プレシャスメタルズは、貴金属サービスおよび製品を提供するリーディングカンパニーです。私たちは、貴金属取引から貴金属製品のご提供、その回収・精製のリサイクルまで、貴金属ループに関し総合的に活動しています。私たちは、白金族金属(PGM)の世界最大の精製業者ならびに工業用貴金属取引の大手企業の一社で、その貴金属製品は、化学、製薬、ガラス、エレクトロニクス、自動車など、幅広い産業で使用されています。長年の経験と技術的専門知識に基づき、最高品質のソリューションと製品を提供しています。私たちは、お客様の信頼できる開発パートナーとして、お客様のご要望に応じた最適なソリューションをご提案しています。

ヘレウスについて

ヘレウスは、ドイツ・ハーナウを本拠地とする先端技術をもつグローバル企業です。創業は1660年で、ヘレウス家が開業した薬局にルーツがあります。今日では、ヘレウスグループは、環境、エレクトロニクス、ヘルスケア、工業分野において積極的に活動しています。材料や技術に関する幅広い専門知識に基づき、お客様に革新的な技術とソリューションをご提案しています。

2020年度、ヘレウスは総売上高315億ユーロ(約3兆8383億円*) を計上しました。世界40ヵ国に約 14,800 名の社員を擁しているヘレウスは、ドイツにおける「ファミリー企業上位10社」の一社に選ばれており、国際市場をリードする企業として活躍しています。*日本円レートは1ユーロ=121.85円で計算しています。