ヘレウスは、太陽光発電市場の再編によって研究開発の技術革新が促進され、市場の勢いが増し世界的な成長が加速する、と予想しています

中国・上海 - 2019年6月5日

ヘレウスは本日、「太陽光発電市場が予測を上回り成長し続けることを示す強い兆しがあり、さらに、現在起きている業界再編は将来のイノベーションの土台になるだろう」との見解を示しました。これは、2019年6月に上海で開催された国際太陽光エネルギーの展示会SNECにて、ヘレウスの太陽光発電事業部プレジデントであるマーティン・アッカーマンが業界の状況を説明したブリーフィングにおいて、主要テーマの洞察の一部として挙げられました。

Solar Field

ヘレウスは、業界の調査およびPVバリューチェーンにおける顧客のグローバルネットワークからの情報に基づき、今年世界各国で合計124ギガワット(GW)の新しい太陽光発電設備が設置されるという予測は達成されるだろう、と見ています。

アッカーマンは、世界の太陽光発電市場は4年連続で業界予測を上回って成長しており、2020年以降も同じ勢いが続くだろうと述べました。さらに、「昨年、業界は予想よりも早く回復し安定しました。これは、業界が堅調で持続可能な成長を遂げるための土台となります。クリーン且つ手頃な価格で入手できるエネルギーを求める業界や消費者にとっては朗報です」と、コメントしています。

今回ブリーフィングで議論されたその他の要点は以下の通りです:

  • 中国の新しい政策が発表され、いくつかの国で補助金が終了したにもかかわらず、太陽エネルギー市場は堅調で、昨年には記録的な108GWもの新規の設備が導入された
  • 太陽光発電の導入は2019年に124 GW、2020年に136 GW、そして2021年には140 GWと予測され、堅調に成長し続けるだろう
  • 中国は依然として太陽光発電/太陽エネルギーの世界的リーダーであり、年末までに40GWの新規設備を追加すると予想されている
  • 市場で大きな再編が行われているため、新規参入がより難しくなるだろう。ただし、資金がより戦略的に影響のある研究開発に集中すると考えられるため、実際には業界の利益となるだろう

業界に楽観をもたらすもう一つの動向には、補助金を全く受けない太陽光発電プロジェクトが増加していることがあります。中国での新しい政策は現在、補助金なしの太陽光発電の設置を支援しており、グリッドパリティ*への移行は、中国国内のソーラー開発を急速に進展させる可能性があります。スペインは、合計685MWの規模となる7つの補助金なしのプロジェクトを発表し、2020年にはさらに6つのプロジェクト(合計1.2GW)を開始する予定です。
* グリッドパリティ: 太陽光発電のような再生可能エネルギーの発電コストが、既存の電力のコストと同等かそれ以下になる状態のこと

ドイツは現在、補助金なしの大規模プロジェクトをいくつか抱えています。韓国は、用地の確保と国民の支持が必要になるものの、2022年から2025年の間に補助金がなくなることが見込まれています。米国は2018年に最も活気のあった市場となり、いくつかの重要な太陽光発電プロジェクトがポートフォリオ最適化の一環として売却されました。アッカーマンは、「補助金のないプロジェクトの増加は業界の発展を示しており、グリッドパリティはヨーロッパ、アジア、その他の主要市場で実現されるでしょう。補助金や奨励金がなくても、いまや太陽光発電は持続可能です。太陽光発電は信頼性が高く手頃な価格のクリーンエネルギー源として競争力があることを証明しています」と、コメントしています。

ヘレウスは、技術開発の観点では、「太陽光発電プラス蓄電」が世界の太陽光発電市場を活性化し拡大する次のイノベーションであると考えています。グローバル事業開発責任者であるアルバート・リュ博士は、非追尾駆動型太陽光発電はすでに石炭発電に対し競争力があると述べています。業界にとって次の大きな飛躍は、太陽光発電を出力調整ができる電力源に変えるための蓄電の進歩です。また、リュ博士は、「私たちは、電気自動車が触媒の役目を果たすと考えています。EVの需要が増加し、バッテリのコストが下がるにつれて、それを蓄電用途で使う市場が生まれるでしょう。短期的にはバッテリを使用して、中期的には水素やメタンのような形での化学的な貯蔵が見込まれます。

さらに、特に人口密度の高い都市では、新規設置のためのスペースが限られていることが返って、多様化と新しい特化した高効率モジュールの開発を推し進めています。従来の太陽電池モジュールから、建材一体型のモジュールやその他の高度なモジュール技術を利用した、新しいアプリケーションへの移行が急速に進んでいます。今後数年間で、モジュールはかなりの革新的な変革を遂げると考えています。 2023年末までに、建材一体型モジュールやその他の高度なモジュールが、新たに設置される全容量の75パーセントで使用されるようになると予想しています」と、コメントしています。

現在、国際貿易に関する議論や交渉がメディアの見出しを飾っていますが、アッカーマンは、「こういった課題は太陽光発電業界の将来の成長にほとんど影響がないでしょう。イノベーションと太陽光発電の導入は進展しており、1ワットあたりの価格は下がり続けています。セルの変換効率および性能も引き続き改善されています。総合的に見ると、これらの進歩が太陽光発電業界の強い追い風となっています。太陽エネルギーの成長と採用が今後明るい未来を迎えると確信しているのはそのためです」と、コメントしています。

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