「3Dプリントされたアモルファス合金は、その特殊な性質を考えると、ギター製作に有望な材料です。特に保守的なギター市場では、様々な開発を重ね、特に新しい材料や技術を試していくことが重要です。」
Nik Huber Guitarsの創設者兼オーナーである Nik Huber氏
2020/01/15
「3Dプリントされたアモルファス合金は、その特殊な性質を考えると、ギター製作に有望な材料です。特に保守的なギター市場では、様々な開発を重ね、特に新しい材料や技術を試していくことが重要です。」
Nik Huber Guitarsの創設者兼オーナーである Nik Huber氏
ドイツ・ハーナウ / 米国カリフォルニア州アナハイム
ギターに使われるブリッジというパーツには、真鍮を好む人、ニッケルメッキまたは金メッキのアルミニウムを好む人など、ギタリストによって様々です。ブリッジから弦振動を楽器にどのように伝達するか、この違いがブリッジごとの音の違いを生みます。 Nik Huber Guitarsは、このともすれば保守性の強い市場で新しいことを試みようと、ヘレウス・アムロイの協力の下、アモルファス合金で作られた3Dプリントブリッジを初めて導入しました。
アモルファス合金は、溶融金属の瞬間冷凍によって形成されます。原子は、結晶格子を形成し、無秩序な(アモルファス)方法で固化することがありません。アモルファス合金は弾力性がありながら、非常に強度を持つ材料です。ヘレウス・アムロイの責任者であるユルゲン・ヴァクター博士は、「アモルファス合金結晶性材料よりもはるかに弾力性に富むため、振動を効率的に伝えることができます。この特性から、アモルファスあ医療はギターなどの弦楽器に最適です」と述べています。アモルファス合金は、弾力性に加えて、耐傷つき性と耐食性にも優れています。このため、従来の材料と異なり、アモルファス合金で作られたブリッジは摩耗せず、交換する必要がありません。さらに、生体適合性もあるため、ニッケルメッキのアルミニウムブリッジとは 異なり、アレルギー患者にも適しています。
Nik Huberは、国際部隊で世界的に有名なバンドに同行し、24年間ギターを製作してきました。彼はチームと協力して、製品とそのサウンド特性の改善に絶えず取り組んでいます。彼は好んで特別な木材や金属などの新しい材料を試しています。「3Dプリントされたアモルファス合金は、その特殊な性質を考えると、ギター製作に有望な素材です。特に保守的なギター市場では、様々な開発を重ね、特に新しい素材や技術を試していくことが重要です」と、 Nik Huber Guitarsの創設者兼オーナーである Nik Huberは述べています。
ヘレウス・アムロイの3Dプリントされたアモルファスブリッジは、従来のブリッジと異なり、固体ではなくレギュレーターのようなバイオニック構造を持っています。このような構造を活用することで、3Dプリントは幅広い新しいデザインとカスタマイズの可能性を秘めています。
外見に加えて、ハニカム構造は従来のエレクトリックギターのソリッド構造に対し、振動を減衰させないため、ブリッジの振動サイクルが変わることで音質特性を変えます。「ブリッジの内部構造を変えることで、他の金属音をシミュレートさせることもできます。アモルファス合金製ブリッジは、例えばブラス製ブリッジのようなサウンドを出すことができますが、弾力性に優れているため、音の伸びを向上させ、摩耗することがないので、何年も新品状態を維持することができます」と、ユルゲン・ヴァクターはコメントしています。
2020年1月16日から19日まで、 Nik Huber Guitarsは、米国アナハイムで開催されるNAMM Show、ホールD、ブース#4207において、アモルファス合金製の3Dプリントブリッジとレギュレーターを備えたギターを発表します。