有機薄膜トランジスタ(OTFT)バックプレーン:プリンテッド電子注入層

有機薄膜トランジスタ(OTFT)デバイス技術は、TFTバックプレーンを印刷することにより、ディスプレイのフレキシブル化をさらに向上させ、将来的にディスプレイ製造に革命をもたらす可能性を秘めています。調整可能な仕事関数と導電性を備えたClevios™インクジェットグレードは、この新世代ディスプレイの最有力候補です。

有機薄膜トランジスタ(OTFT)バックプレーン:プリンテッド電子注入層

有機薄膜トランジスタ(OTFT)バックプレーン:プリンテッド電子注入層

LCDおよびOLEDディスプレイの薄膜トランジスタ(TFT)バックプレーンは、高価なマスクを使用し、真空スパッタリングおよびフォトリソグラフィパターン形成を繰り返し行う工程を含んだ複雑なプロセスを経て製造されます。

原理上、有機材料で薄膜トランジスタを印刷することは可能です。有機半導体の電荷キャリア移動度は大幅に改善されており、その点においてアモルファスシリコンをはるかに上回っています。

現時点では、家庭での一般的なインクジェットプリンターを使用したディスプレイの印刷はできませんが、開発を続けることにより、近い将来単純なディスプレイまたはセンサーの家庭での印刷が可能になるかもしれません。ディスプレイバックプレーンのフレキシブル化は、印刷有機TFT技術の重要検討事項であり、テクノロジーの進化を加速する原動力でもあります。

Clevios™インクジェット印刷が可能なトランジスタ電極

Clevios™PEDOT:PSSは、インクジェット印刷でトランジスタ電極として使用できます。仕事関数を調整したClevios™HIL材料は、金属電極の電子注入特性をさらに改善し、トランジスタの性能を最適化します。

Clevios™のインクジェット印刷による有機トランジスタのソース電極、ドレイン電極、ゲート電極についての原理は、科学出版物 Halik et al. Appl. Phys. Lett. 81, 289 (2002).でかねてより実証されています。