産業プロセス向け赤外線加熱・乾燥技術

産業における加熱プロセスは、装置のボタンをONにし、正確なタイミング、ターゲットとする場所に的確に光エネルギーを入力することが求められます。近年、赤外線加熱プロセスへのご要望として以下のようなご質問があります。

  • ガラスや金属の成形のために数秒で高温加熱処理をしたいが、赤外線で700℃や900℃の高温加熱は可能か
  • 難しい形状をしたプラスチックのバリ取りをしたいが、赤外線ヒーターをそのような特殊形状に合わせることは可能か
  • 熱可塑性プラスチックの成型前に、または金型を予備加熱したいが、赤外線で行うことは可能か

実は優れた赤外線システムを用いれば様々な加熱プロセスが可能です。まずは赤外線の加熱原理を理解することが大切です。

赤外線の加熱原理について

Infrared heat technology

赤外線は輻射加熱です。

図のように、加熱対象物に照射された赤外線の光は、反射・吸収・透過に分かれ、吸収された赤外線は原子・分子を振動させて摩擦熱が発生します。これが赤外線加熱の原理です。ヒーターへの入力エネルギーは、ほぼすべて熱エネルギーになります。

しかし、そのすべてが加熱に寄与するのではなく、6つのファクターが実際の加熱に影響します。これらのファクターを理解しておくことが赤外線ヒーターを選定・導入する際に重要になります。

  • 赤外線ヒーターは非接触で熱を加熱対象物に透過します。このためクリーンで高い照射効率を得ることができます。
  • 応答時間が短く、制御性に優れています。このため、プロセス速度の向上と省エネルギー化が可能になります。
  • 赤外線ヒーターは加熱対象物の赤外線吸収波長、電圧、出力と形状に精密に合わせることができます。

輻射する赤外線エネルギーを効率よく目的物に直接照射できるため、高効率な産業プロセスが可能になります。プロセス時間の短縮化、省エネルギー化を実現します。

赤外線による加熱とプレ加熱

赤外線による成型, エンボス, ラミネート加工

赤外線による硬化と乾燥

赤外線による熱溶着

赤外線による食品の焼き色付け

赤外線による滅菌