ヘレウス・ノーブルライト社、英国女王賞イノベーション部門を受賞

ヘレウス・ノーブルライト社は、英国エリザベス女王の誕生日に、そのフラッシュランプの自動製造プロセスが認められ、英国企業に贈られる最も栄誉ある英国女王賞(Queen's Award for Enterprise) のイノベーション部門賞を受賞しました。このプロセスは、生産性を飛躍的に向上しただけではなく、製品品質の一貫性を向上し、ランプの長寿命化をもたらしました。授与式は、今年ケンブリッジシャー州の総監によって行われますが、今年の夏にすべての受賞者が バッキンガム宮殿に招待され、レセプションに出席します。

ヘレウス・ノーブルライト社はまた、今回受賞したフラッシュランプを6月ドイツ・ミュンヘンで 開催されるWorld of Photonicsでご紹介する予定です。

ヘレウスの自動化フラッシュランプ製造
ヘレウスの自動化フラッシュランプ製造

「このような賞を受賞でき、非常に光栄です。1978年にケンブリッジで設立されて以来、ランプ技術の第一線で活躍し、これまでの功績が認められました。製造プロセス自体、開発するまでにおおよそ5年かかりました。これまでの単に ランプという部品のサプライヤーとしてではなく、ソリューションを提供する企業として成長することができました。今日では、ヘレウスのランプは、プリンテッドエレクトロニクス、シリコンウエハーのアニーリング、急速加熱、インキ硬化など、非常に広範にわたって用いられています。」と、英国ヘレウス・ノーブルライト社 社長であるデビー・ブレイルはコメントしています。

フラッシュランプは、紫外光から赤外光までの光を高く出力し、主な用途は励起固体 レーザーや高強度パルス(IPL)です。フラッシュランプの製造は、ガラスと金属の封止に熟練した技術を要し、非常に厳しい精度が求められて います。新しい製造プロセスは、手作業で行っていた作業を復元するために、商標を取得した自動アッセンブリ装置を用いて、一つの生産セル中で近代的な電気、機械、ソフトウェアコンポーネントを組み合わせた初めてのものです。


英国ヘレウス・ノーブルライト社について

英国ノーブルライト社は、1978年にジョン・リトルチャイルドおよびデイビッド・リトルチャイルドによって英国・ケンブリッジ 周辺に設立され、設立当時の従業員はたった3名でした。当時レーザーは研究アプリケーションで用いられる最先端技術でした。1987年に、ノーブルライト社は、ドイツ・ヘレウス社によって買収され、「ノーブルライト」という名称はヘレウスにおける特殊光源のブランドとして引き続き使われました。今日ではケンブリッジ・サイエンスパークに100名を超える 従業員を有しています。ヘレウス・ノーブルライト社の フラッシュランプは、高強度で幅広い波長域の光を必要とする自動車、医療分野、美容や工業用途などの分野に用いられています。また、急速加熱を要する分野でも多く使われています。ヘレウス・ノーブルライト社は、1990年および1995年にQueen's Award for Exportを受賞しています。


英国女王賞(Queen's Award for Enterprise)について

今年は英国女王賞の50回目となる記念の年で、英国企業の功績を顕彰する最も権威のある賞です。賞は3つの

部門から構成されています。

  • イノベーション部門
  • 国際貿易部門
  • 維持的発展部門

イノベーション部門でその栄誉を受賞するためには、企業は以下のいずれかを証明しなければなりません。

  • 少なくとも2年以上にわたり優れたイノベーションに従事
  • 少なくとも5年以上継続してイノベーションと発展に従事


受賞者は、企業の成功を認める為、今後5年間にわたりすべての文献や製品に名誉ある英国女王賞の紋章を
使用して良いとされています。

ヘレウス・ノーブルライト社、ケンブリッジマネージメントチーム(左から)
ヘレウス・ノーブルライト社、ケンブリッジマネージメントチーム(左から) Abby Littlechild (Global Sales Manager), Jeremy Woffendin (Technical Director), Michael Bennett (Production Manager), Martin Brown (New Applications Manager), Debbie Playle (Managing Director), Mark Bartlett (Financial Director), John Littlechild (R&D and Co-Founder), Ian Green (Regional Sales Manager)