紫外線(UV)硬化プロセスのIoT化に向けた新しい紫外線硬化システムを販売開始
~生産現場での見える化を実現~

平成31年2月22日

AIMS

産業用紫外線システムおよびプロセスソリューションの大手サプライヤーの一社であるヘレウス・ノーブルライト社(本社ドイツ・ハーナウ市、代表取締役社長 ヴォルフガング・シュタング)の子会社、ヘレウス・ノーブルライト・アメリカ社(以下米国ヘレウス・ノーブルライト社、米国メリーランド州、代表取締役社長 プラデュムナ・スワイン)は、インテリジェントタイプ紫外線(UV)硬化システム『LightHammer®10 Mark III(和名 ライトハンマー10マークスリー、以下本製品)』を開発し、販売を開始しましたことをお知らせいたします。また、ヘレウス株式会社(以下、当社。東京都文京区大塚2-9-3、代表取締役社長 山内 秀人)は、日本国内における本製品の販売を開始したことをお知らせいたします。

本製品は、インテリジェント光源とインテリジェント電源で構成されています。高度なセンサー技術を使用して、重要なUV硬化システムの動作および出力パラメータをリアルタイムで継続的に監視します。監視には、専用ソフトウェアであるAIMS®(Advanced Intelligent Monitoring Systemの略称、最新インテリジェントモニタリングシステム 和名 エイムズ)を用います。システムごとに最大88個のパラメータをリアルタイムで監視、測定、および計算するように設計されています。

近い将来、AIMS®を搭載した本製品は、モノのインターネット(IoT)、クラウドベースのネットワークを活用して、本製品のデータへのアクセスが可能になります。例えば、世界の各拠点にある工場間で相互に接続し、データを統括管理することも可能です。本製品から取得されるデータは継続的に収集され、その後クラウドベースのネットワークに送信され、そこで警告や障害が発生したときに警報を送信できます。これらは、ほぼリアルタイムでシステムを診断していることになるため、お客様は、本製品の運転状況を常に把握し、インシデント警告やメンテナンススケジュールといった過去の履歴を確認しながら、想定外のダウンタイムを最小限に抑え、メンテナンススケジュールを計画することができます。結果として、本製品およびUV硬化プロセスへの信頼性と生産効率の向上につながり、生産コストを削減することができます。

米国ヘレウス・ノーブルライト社の代表取締役社長であるプラデュムナ・スワイン博士は、「AIMS®のプラットフォームは、『スマートファクトリー』または『インダストリー4.0』と呼ばれる産業界の製造現場におけるデジタル化の利点を最大限に活用できるように設計されています。IoT化への非常に大きな可能性と、重要なプロセスにおける運用上の意思決定を自動化する機能により、すべての産業は劇的な変革を遂げようとしています。米国ヘレウス・ノーブルライト社のインテリジェントUV硬化ソリューションは、生産効率と硬化性能を大幅に向上させることができます。これは、本製品の名称にインテリジェントとあるように、真の意味でのインテリジェンスをお客様に実感いただけるための、重要な最初のステップです。」と、コメントしています。

当社は、本製品が日本の製造工場内での生産性向上や設備の稼働率の向上に貢献できるものと考えております。これまでの豊富な紫外線硬化プロセスとその装置の提供経験を生かし、当社では、今後ますます重要視されると予想される製造現場での数値化を通じて、紫外線硬化プロセスの産業界のご要望にきめ細やかにお応えしていきます。