金属加熱用赤外線高温プロセス

金属製品には、多くの加熱・乾燥プロセスがあります。最近注目されているのは、近年の自動車業界における環境負荷の低減策としての低燃費車の開発です。その低減策として用いられる素材の一つに高張力鋼板(ハイテン)がありますが、車体の軽量化および安全性の両面を兼ね備えた優れた材料として、車体への採用が検討されています。

このような材料を成形する際、品質向上のため、プレス成形前の加熱工程が重要となり、同時に均一かつ急速に加熱することが要求されています。

ヘレウスはこの用途に高出力赤外線システム考案し、15秒以内で900℃の加熱を実現しています。

お客様のメリット:

  • 鋼板(t=0.8mm)を900℃で15秒以内で加熱することが可能
  • 赤外線ヒーターの偏ピッチ配置を採用し、温度ムラを防ぐ均一加熱が可能
  • 従来型のヒーターや炉などと異なり、雰囲気温度に依存せずオープンスペースでの加熱プロセスが可能
  • 立ち上がりの早い赤外線ヒーターシステムを用いることで、プロセス時間の短縮化が可能
  • 設置スペースの縮小化が可能
鋼板の加熱実験

弊社にあるアプリケーションラボで高出力赤外線ヒーターユニットを用いた鋼板(t=0.8mm)加熱を実験しました。

シミュレーション条件は以下の通りです。

  • 目標温度 : 室温→900℃
  • 目標時間 : 15秒以下
  • テスト環境 : オープン状態
  • サンプル:t=0.8mm (ステンレス鋼板、アルシート鋼板)
  • ヒーター種類:短波長赤外線ヒーター
  • エネルギー密度:250x2kW/m2
  • モジュール種類:水冷式(金メッキ)

その他高温加熱の主なアプリケーション

  • 金属箔の加熱・乾燥
  • 金型の予熱
  • ハイテン(高張力鋼板)の成型前加熱(900℃)
  • PCM鋼板の成型前加熱(200℃)

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