コーティング乾燥への赤外線の応用

赤外線ヒーターは塗膜の乾燥、硬化に使用されています。コーティング材や製品および生産プロセスはそれぞれ異なりるため、どのような場合でも実験が重要になります。ヘレウスのアプリケーションラボでは、お客様とともに数多くのコーティング乾燥のテストをしてきました。

多くのコーティングプロセスには、水洗乾燥、水性系塗料の乾燥、粉体塗料の溶融や硬化など、熱エネルギーが必要不可欠です。

ヘレウスでは、 中波長赤外線ヒーター または ガス触媒赤外線システム を取り揃えています。中波長赤外線ヒーターは特に水性塗料の塗膜に非常に良く適合しており水性乾燥に、ガス触媒赤外線システムは粉体塗料の乾燥に多く用いられており、生産のコストダウンと品質向上に貢献しています。他のコーティングプロセスでは、赤外線ヒーターは塗膜に透過し、基材全体を加熱するため、均一な乾燥、硬化が可能となります。ナノコーティングでは高温度が必要とされ、赤外線加熱が非常に有効であります。従来の温風による乾燥と比べ、ヘレウスの赤外線ヒーターは多くの事例において乾燥工程を大幅に早め、生産効率を高めることに寄与します。

赤外線によるコーティング乾燥の特長

  • 非接触による熱乾燥が可能
  • 熱透過率が高い
  • 基材と塗装システムに波長を合わせることが可能
  • 早い応答性によって制御性に優れている

赤外線によるコーティング乾燥の導入事例

石英リフレクターQRC® nano赤外線ヒーターで 自動車用サスペンションスプリングの品質を向上

赤外線ヒーターによる自動車用サスペンションスプリングの品質向上

ドイツのAhle Federn社は、乗用車やバイク用サスペンションスプリングの塗装乾燥の品質向上のためにヘレウスの赤外線システムを導入しています。同社では、スプリングの設計から製造までを手掛けており、主に自動車、機械、ギア変速機、船のエンジン、トラックのブレーキ蓄圧注入系に提供しています。圧縮コイルばねの形状は、平線、円線、リニア付き、高度な特性のある棒状などさまざまで、車両の衝撃吸収制御のために使われています。スタビライザーとシャシばねとともに、車両の安定性と、移動時の快適性を向上に貢献しています。

同社では、ますます高まるサスペンションスプリングの塗装乾燥に対する品質条件に対し、既存の塗装品質と乾燥工程を見直すことにしました。その結果、品質の向上には塗装の膜厚を増やす必要がありました。しかしそのためには、既存の生産プロセスの変更を最小限にするという課題がありました。

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赤外線ヒーターによるエアバッグの製造工程の改善

赤外線ヒーターによるエアバッグの製造工程の改善

イギリスのAirbag International社は、サイドエアバッグの製造工場にヘレウスのカーボン赤外線ヒーターの乾燥システムを導入し、コーティングラインで不良品発生率を著しく減少することに成功しました。

同社は、自動車の安全性における世界的リーダーで、フロンタルエアバッグとインフレータブル・カーテンエアバッグを製造しています。それらの素材はナイロン66で、仕上げ工程で重要になるのが、洗浄・乾燥されテンタに固定された後のナイロンウェブのシリコンコーティングでしたが、ナイロン66の水分率は3~5%あるため、同社ではコーティングプロセス時の密着性とウェブ表面の品質に問題を抱えていました。

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赤外線ヒーターによるブレーキバッドの粉体塗装乾燥で生産性を向上

赤外線ヒーターによるブレーキバッドの粉体塗装乾燥で生産性を向上

Federal Mogul社は乗用車、レーシングカー、バン、トラックなどの多種多様なブレーキパッド、シュー、ライニングを生産し、世界中の自動車メーカーへ供給しています。

ブレーキパッドは粉体塗装を施されていますが、その目的は主に耐腐食性、耐久性を持たせるところにあります。近年では意匠性を持たせる目的もあります。塗装後、塗膜を乾燥させて製品が完成しますが、市場の成長に追随するために同社でも増産対応を迫られていました。

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ガス触媒赤外線システムによる溶着機の下塗り硬化時間の短縮化

ガス触媒赤外線システムによる溶着機の下塗り硬化時間の短縮化

移動式溶接機は、さまざまな現場で使用されています。それらのケーシングは、下塗り塗料での耐食コーティング後、上塗り塗料で装飾仕上げが行われます。しかし、両方のコーティングを完全に硬化させるにはかなりのコストと時間がかかります。ヘレウスのガス触媒システムは、溶接機の軟鋼ケーシングの耐食コーティングを以前の半分の時間で硬化させることに貢献しています。これにより、運用コストも削減されます。この革新的なソリューションは、アーク溶接機器の大手メーカーであるMiller Electric社、コーティングメーカーであるTCI Powder Coatings社と、赤外線の専門家であるヘレウスよって開発されました。

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ガス触媒赤外線システムによるボート船体ペンキ塗装の仕上がり品質の向上

ガス触媒赤外線システムによるボート船体ペンキ塗装の仕上がり品質の向上

アメリカ・ロードアイランド州ブリストルにある International Marine Composites社は、ヨット産業の盛んな北東部にあります。この地域でビジネスを行うためには、種類を問わずボートの修理ができること、また塗料の塗り替えにも対応できることが必須となっています。海洋産業では一般的に、湿式仕上げを信頼しており、船体に希望通りの色を出すため、2種類のポリウレタン仕上げの下にエポキシプライマーの下地処理をします。高度なグロス仕上げを長持ちさせるために、追加で2液型ポリウレタンクリアコートを施しています。

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ガス触媒赤外線システムによるリム改修の生産量の増加

ガス触媒赤外線システムによるリム改修の生産量を増加

ヘレウスの2台のガス触媒IRシステムにより、ニューヨーク州プレインビューにあるElite Rim Repair社の生産量が50%増加しました。 同社はリム改装業の大手で、ディーラー、ボディショップ、個人の顧客に対し、高品質のホイール、リム、またはホイール改修の総合的なサービスを提供しています。同社が継続的に成長するために、生産能力を増強し、既に高品質の基準をさらに向上させる方法について、ヘレウスに相談しました。

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コーティング乾燥への赤外線の応用例
他にもこの分野の導入事例があります。 お気軽にお問い合わせください。

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