自動車分野での赤外線加熱・乾燥プロセス

加熱、乾燥、熱硬化、熱溶着、接着、ラミネート、ばり取りなど、自動車分野では加熱プロセスが欠かせません。このような数多くのプロセスの課題には、赤外線ヒーターが効率の良いプロセスを創り出します。

赤外線ヒーターが車体の塗装乾燥で用いられていることは良く知られています。しかしこのアプリケーションは、自動車生産における赤外線技術を活かしたアプリケーションのうちのたった一つの例でしかありません。布製や革製カーシートのしわ取り、フロントガラス洗浄液用タンクの熱溶着、ダッシュボードの成形など、細かい自動車部品の製造から自動車の生産まで、赤外線を要する工程は数多くあります。

赤外線ヒーターは自動車業界において実に200以上の生産工程で用いられています。ヘレウスの赤外線ヒーターの利点は、自動車の非常に特殊な生産プロセスに合わせフレキシブルに設計できるという点にあります。生産プロセスに最適化された赤外線システムは、プロセス時間の短縮化、コスト削減、省エネルギーなど、プロセスに高効率化をもたらします。




赤外線加熱のメリット

  • 電圧や出力を精密に調整することができます。
  • エッジや周縁に精密に合わせることが可能です。
  • 短い応答時間によって赤外線ヒーターの制御性に優れています。

赤外線加熱・乾燥システム導入事例

赤外線加熱システムによる加飾成形での接着剤活性化の速度向上

赤外線加熱システムによる加飾成形での接着剤の活性化

イギリス、ミルトン・キーンズにあるプレス機メーカーであるJSK Ultrasonic社は、車のドアやアームレストなどの内装品の加飾成形に、ヘレウスの短波長赤外線ヒーターを導入しています。これは内装品へのカバー材の接着を活性化させるために使用していた温風炉に替わるもので、プロセス時間を飛躍的に短縮した事例です。

新しいJaguar XJシリーズのスポイラーの接着に役立つ赤外線ヒーター

短波長赤外線ヒーターによるスポイラー接着工程の向上

Jaguarのエンジニアは、Sシリーズでさまざまな部品、特にアルミ製トリムの固定用にすでに赤外線システムを採用し使用していたため、XJシリーズでもスポイラーの固定用テープの予備加熱用システムを導入しました。またこのラインでは、2つのリアエンブレムの固定も行っていたため、小型の赤外線システムも導入し、生産ラインの速度に合わせて2工程が同時にかつ容易に行えるようになった事例です。

赤外線ヒーターでエアバッグの製造工程を改善

赤外線ヒーターでエアバッグの製造工程を改善

エアバッグに用いられるクッションは素材としてナイロン66が使われ、予期せぬ自動車衝突時に即かつ確実に膨張するように特殊な方法でたたまれています。この素材の水分率は3~5%ですが、これを2%にまで下げ、かねてより課題であったシリコンコーティング表面の密着性と、ウェブの表面品質を解決するために、ヘレウスの中波長カーボン赤外線システムが採用された事例です。

石英リフレクターQRC® nano赤外線ヒーターで自動車用サスペンションスプリングの品質を向上

石英リフレクターQRC® nano赤外線ヒーターで自動車用サスペンションスプリングの品質を向上

サスペンションスプリングのメーカーであるドイツのAhle Federn社は、乗用車やバイク用サスペンションスプリングの塗装乾燥の品質向上のために、既存の生産プロセスに大きな変更を加えることなく、ヘレウスの赤外線システムを導入しています。品質向上のために、二液型塗料を使いスプリングに予備加熱した上で塗装したという導入事例です。

赤外線ヒーターによるブレーキバッドの粉体塗装乾燥で生産性を4倍向上

赤外線ヒーターによるブレーキバッドの粉体塗装乾燥で生産性を4倍向上

Federal Mogul社は乗用車、レーシングカー、バン、トラックなどの多種多様なブレーキパッドやライニングを生産し、世界中の自動車メーカーへ供給しています。ブレーキパッドは、、耐腐食性や耐久性を持たせるため、粉体塗装を施されていました。市場の要望から増産対応する必要がありましたが、この粉体塗装乾燥工程の効率化が課題でした。塗膜をスピーディーに乾燥させるためには、塗膜部分の温度を素早く上げることがポイントで、この課題を解決するために、ヘレウスの赤外線ヒーターを導入した事例です。

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