UV-LED硬化がUVフレキソラベルのコンバーティングプロセスを改善する6つの利点

フレキソ印刷とコンバーティングプロセスを向上することは、最新の技術に遅れを取らないようについていくのが難しい現状下では、現在も続く解決の難しい課題です。UV LED硬化技術は、多くの印刷プロセスで採用されるようになり、ラベル、タグ、フレキシブル包装およびシュリンクスリーブ包装向けのナローウェブフレキソ印刷(フレキソ)印刷、オーバープリントニス(OPV)用途に優れた利点があります。フレキソ印刷機で高圧水銀有電極ランプを用いてUV硬化をされている場合、既存の印刷機をUV LED硬化技術に改造する利点についてご説明いたします。

高圧水銀有電極ランプと比較したUV LED硬化プロセスの6つの利点

生産効率の向上

UV LEDフレキソインキのユーザーは、既存のUV硬化技術と比較して、生産速度が大幅に向上した、と報告しています。さらに、UV LED硬化システムは、非常に長い寿命、瞬時オン/オフ機能、短いメンテナンス時間、より迅速な切り替えが可能という特長があるため、より長い印刷稼働時間が実現できます。UV LEDは、高圧水銀有電極ランプでのUV硬化システムよりも、最大10倍(10,000時間以上)長寿命です。UV LEDの即時オン/オフ機能は、高圧水銀UVランプで必要とされるような、シャッターを使って印刷が再開されるのを待つ必要がありません。UV LED硬化では、波長、光源距離、調光レベル(UVエネルギー出力)などのフレキシブルな制御や硬化装置による切替がすばやく行えます。このような要因のすべてが、稼働時間の増加につながり、生産効率が向上するのです。

UV LED硬化システムは、従来のUV硬化よりもはるかに低温で作動するので、熱に敏感な材料を変形させることなく、稼働できます。調光制御は、プロセスの変更に必要なUVエネルギーを正確に調節できることを意味します。製品の無駄を減らすことに加えて、プロセスの柔軟性と制御性を向上させることで、フレキソ印刷の生産能力を幅広い基材に拡大し、より高いプレス機の稼働率を実現できます。UV LEDを既存のプレス機に組み込むことで、組み合わせの印刷ジョブを実行したり、乳白色や濃い黒色を高速で硬化させたり、接着性を向上させたり、既存の高圧水銀UVランプと組み合わせて使用することができます。プレス機のオペレーターはUV LED硬化ユニットを別のプリントステーションに簡単に移動させ、柔軟に使うことができます。

UV LED硬化システムはより小さな形状のため、既存のナローウェブコンバーティング生産ラインやフレキソ印刷機への改造が容易になります。また、冷却と排気に対する必要条件が低いということは、大型な騒々しい外部ファンが不要であることを意味します。

UV LED硬化技術は、グラフに示されているように、印刷幅全体においてより均一性があります。さらに、1,000時間の作動時間後に照度が約15〜25%低下する高圧水銀有電極ランプと比較して、UV LED出力は、その寿命の間照度低下が緩やかです。UV LED硬化により、より信頼性の高い安定したプロセスが得られます。

UV LED硬化は、省エネルギー、消耗部品およびメンテナンスコストの低減などにより、従来のUV硬化と比較して、プレス機の運用コストを大幅に低減することができます。UV LEDは、通常、約30〜70%消費エネルギーを低減できます。ランプ、バラスト、リフレクターなど、消耗品を在庫しておく必要がありません。また、メンテナンス費が低いことから、ランプ、バラスト、シャッター、空冷ファンといった部品の交換や清掃作業にかかる時間も低減できます。

プロセスそのものには直接関係しませんが、プレス機の設計・開発を担当するプロセスエンジニアは、作業環境を考慮する必要があります。高圧水銀有電極UVランプは200nm出以下の発光がありオゾンを発生しますが、UV LEDはオゾンを生成せず、水銀を含みません

広く利用されているUV LED硬化型フレキソインキ、コーティング、接着剤

広域のスペクトル発光がある従来のUV硬化と異なり、硬化用途のUV LEDの発光は現在、3種類の狭域かつ単一波長365、385、395nmのうち、いずれかを利用することができます。

これは、無駄な発光(不必要または使用に適していない波長)が少ないことを意味する一方で、フォーミュレータは、ナローウェブフレキソ印刷、OPVまたはPSAの特定要件を満たし、かつ塗料を再配合し、特定の波長に対応する必要があることも意味します。

UV LEDの長波長発光は、深さ方向に照射することができることを意味します。つまり、乳白色や黒などの、より厚い顔料インキがより良好に硬化すること、基材により良好に接着することを意味しています。

UVフレキソ印刷の新しい可能性

UV LEDフレキソインキ、OPV、およびPSAは、ほとんどのサプライヤーから容易に入手できます。最近では、インキサプライヤーは、152.4m/min以上の印刷速度で食品および医薬品包装およびラベル用途に適したローマイグレーションUV LEDフレキソインキおよびコーティング剤を紹介しています。これにより、ナローウェブコンバーターとフレキソ印刷装置にとって、まったく新しい市場が開かれます。頻繁に転換が求められる食品や医薬品用包装がその一例です。そして、少なくとも1つのインキサプライヤーが、UV LEDまたは従来のUVランプ硬化に適したフレキソインキを最近発表し、2つの硬化技術を1台のフレキソ印刷機に組み合わせることを特に容易にしています

次のステップ

最初に、お客様のオペレーションやフレキソ印刷機に適合するかを理解するために、UV LED硬化技術、装置メーカー、開始剤などのパートナーについて調べてください

そして、 ラボテスト と校正刷りを通して、信頼性と柔軟性のあるUV LED硬化プロセスを開発するのに役立つ経験豊富なメーカーとの関係を構築してください。ナローウェブフレキソ印刷プロセスにUV LED硬化を組み込むため、最良の選択肢を評価するサポートをしてくれるパートナーが必要です。

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